内装リフォームにはさまざまな種類があり、希望条件が多ければ、費用も高くなります。建物の状態も大きく影響するため、予算をオーバーしたり工期が長引いたりすることも、珍しくありません。
当記事では、内装リフォームにはどのような種類があり、費用はどの程度考えておけばいいのかを解説します。実際にリフォームを依頼する際の注意点もご紹介しますので、最後までご覧ください。
内装リフォームの種類
内装リフォームとは、床・壁・天井・水回りなど、室内における工事全般のことを指します。古くなった設備や内装を交換するほかにも、雰囲気や機能性を重視する方など、リフォームの目的はさまざまです。ここからは、代表的な内装リフォームの内容や費用相場について解説します。
クロス（壁紙）の張り替え
クロス（壁紙）の張り替え料金には、主にスタンダードグレードとハイグレードの2種類があります。1㎡あたりの単価は、スタンダードが800～1,500円、ハイグレードは1,500～2,000円が一般的です。クロスは10年程度で、汚れなどが目立ってきます。水回りはリビングなどよりも傷や汚れが目立ちやすくなるため、10年より早いサイクルで交換してもいいでしょう。
床の張り替え
フローリング材の種類には、複合フローリングと無垢フローリングがあります。1畳あたりの単価は、複合フローリングが15,000～35,000円、無垢フローリングが25,000～45,000円で推移することが多いです。フローリングは一般的に15～20年程度で張り替えが必要になるといわれています。ただし、無垢材などはメンテナンス次第では劣化が早まることがあるため、生活スタイルによって決めるのがオススメです。
部屋の間仕切りを作るリフォーム
家族構成の変化やお子様の成長によっては、部屋の間仕切りを作るリフォームをするケースもあります。どの工事も比較的大がかりな作業になることも多いため、施工時期をしっかり考えておきましょう。具体的には、以下のような工事を行います。
| 工事内容 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| アコーディオンカーテンの設置 | 5,000～60,000円 | 設置が簡単で費用が抑えられる |
| パネルドアの設置 | 10,000～400,000円 | デザイン重視の方にオススメ |
| 壁の設置 | 80,000～230,000円 | 子供部屋などプライバシーの確保に最適 |
キッチンのリフォーム
キッチンのリフォームにかかる平均相場は、50～100万円が一般的です。キッチンの移動を行わない場合は、50万円以下でもシステムキッチンの交換ができることもあります。ただし、壁付け型から対面式のキッチンに変更する場合は大がかりな工事が必要となるため、100～200万円程度かかることも少なくありません。
浴室のリフォーム
浴室のリフォームには、タイル張りのタイプとユニットバスタイプの2種類があります。近年では、タイル張りからユニットバスに交換するケースが多いのが特徴です。リフォーム方法ごとの費用相場は、以下のようになっています。
| フォーム方法 | 費用相場 |
|---|---|
| タイル張りからユニットバスに交換 | 650,000～1,500,000円 |
| ユニットバス同士の交換 | 500,000～1,500,000円 |
| タイル張り同士の交換 | 500,000～2,000,000円 |
| 浴室の移動 | 750,000～2,000,000円 |
トイレのリフォーム
トイレのリフォームには、便器の交換やトイレの新設工事などがあります。主な工事における費用相場は、以下のとおりです。
| リフォーム方法 | 費用相場 |
|---|---|
| 洋式便器同士を交換 | 150,000～500,000円 |
| 和式から洋式便器への交換 | 150,000～600,000円 |
| トイレの移動 | 200,000～600,000円 |
| トイレの新設 | 500,000～700,000円 |
リフォームで失敗しないようにするには？
ここからは、内装リフォームを行う際の注意点についてご紹介します。リフォームを失敗して後悔しないように、頭の片隅に入れておくようにしましょう。
サンプルと仕上がりイメージの違いを確認する
壁紙や床材を選ぶ際には、サンプルと仕上がりは違うということを理解しておくことです。サンプルと実際の大きさでは色合いが違って見えることも多く、イメージと違っていたということも少なくありません。また、店舗と実際の室内では、照明や日のあたり具合が違うため、注意が必要です。失敗を防ぐためには、以下のように、しっかりと確認するようにしましょう。
- 壁紙の場合は、できるだけ大きなサンプルを用意してもらう
- 実際に壁に当ててイメージをすり合わせする
- 床材の場合は硬さや遮音性などを確認する
- 手や足による触り心地や踏み心地を確認する
アレルギーが発生しない素材を使う
内装リフォームを行った後に、くしゃみや咳が止まらなくなってしまったという事例もよく聞きます。アレルギーに敏感な方だと、知らずに工事を進めてしまったことにより、体調を崩してしまうことにもつながりかねません。アレルギーが発生しやすい素材かどうかは業者に相談すれば教えてもらえるため、気になる場合は、事前に確認するようにしましょう。
内装リフォームのスケジュールに注意する
水回りの内装リフォームを行っている期間は、お風呂やトイレが使えなくなるなどの問題が発生します。リフォームの工期がどれくらいかかるのかを、しっかりと打ち合わせしておきましょう。また、床や壁などの劣化が原因で補修などが必要になることもあるため、予定よりも長引くかもしれないと考えておいたほうが間違いはありません。
まとめ
今回は、内装リフォームの代表的な種類や、費用相場を解説しました。床や壁、水回りなどをリフォームすることで雰囲気も大きく変わり、生活しやすい空間に生まれ変わるでしょう。ただし、部分的なリフォームの場合は、ほかの場所から浮いてしまうこともあるため、統一感のある住空間を意識して行いましょう。
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