外壁メンテナンスの時期と費用相場は?サイディングやタイルなど種類別に解説

 

マンションや一戸建ての外壁は、メンテナンスが必要なのか、疑問に思ったことはありませんか?新築時にメンテナンスフリーだと言われた方も、何かしらの対策をしないと、不安に感じる方もいるかもしれません。

当記事では、外壁のメンテナンス時期と費用相場について、種類ごとに詳しく解説していきます。外壁の汚れが目立ちはじめてきたという方は、ぜひ参考にしてみてください。

外壁メンテナンスの時期は?

結論からいうと、どんな外壁でも、メンテナンスは必要です。メンテナンスフリーを強調している素材であっても、メンテナンスが不要なのではなく、一般的な素材よりもメンテナンスしやすいという意味で考えたほうがいいかもしれません。

外壁のメンテナンスは、新築から10年が一般的です。ただし、天候や立地などの影響で、メンテナンスが必要な時期は早まる可能性もあります。まずは、建物の外壁にどのような材質が使われているのかを把握しましょう。

外壁の種類ごとに耐用年数と費用相場は異なる

外壁の代表的な素材には、大きくわけて3つあります。それぞれ劣化しやすい箇所や耐用年数なども異なるため、まずはそれぞれの特徴や費用相場を見ていきましょう。以下の一覧表を参考にしてみてください。

  特徴 主な劣化症状 耐用年数
サイディング 近年の新築住宅に多い
デザインやカラーバリエーションが豊富
窯業系は耐震性や防火性に優れている
金属系は防音性や防水性に優れている
樹脂系は凍害や塩害に強い
ボード自体の劣化ボードの変色や退色
シーリング材の劣化
7~20年
モルタル 1990~2000年代に建てられた住宅に多い
塗装や仕上げによって耐久性や耐水性が変わる
ひび割れや亀裂 8~10年
タイル 耐久性が高い
傷や汚れが付きにくい
色あせることがほとんどない
接着面の劣化による剥がれ
目地部分の劣化
40年

 

  メンテナンス内容 費用相場
サイディング シーリングの補修 100,000~200,000円
外壁の塗り替え 800,000~1,500,000円
サイディングの重ね張り 1,500,000~2,000,000円
サイディングの張り替え 1,800,000~2,300,000円
モルタル モルタル塗装 600,000~1,200,000円
タイル タイルの張り替え 1㎡あたり10,000~40,000円

 

サイディング

サイディングには、主に4種類の素材があります。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 樹脂系サイディング
  • 木質系サイディング

上記の中では、樹脂系サイディングの耐用年数が、10~20年ともっとも長く設定されています。理由としては、凍害や塩害による影響を受けにくいことと、軽量で建物に負荷がかかりにくいからです。ただし、どの種類でも、南や西向きの外壁は色あせが起こりやすくなるため、定期的に確認するようにしましょう。

モルタル

モルタルの場合は、年数の経過によって、さまざまな劣化が発生します。主に以下のような状態が目に付きはじめたら、メンテナンス時期が近付いていると覚えておきましょう。

  • 外壁の色あせ:主に南と西側
  • コケや藻の発生:主に北側や川に近い場所
  • チョーキング(白い粉)の発生:主に塗膜の劣化
  • クラックの発生
  • 塗膜の剥がれや膨らみ

タイル

タイル自体の耐久性は高くても、接着面や目地部分が劣化してくることが多いです。タイル自体は汚れが付きにくいため、高圧洗浄機などで定期的に洗浄すれば、きれいな状態を保てます。タイルのメンテナンス時期は、以下を目安にするといいでしょう。

  • 窓周りのシーリングが劣化している
  • タイル間の目地が劣化している
  • タイルが浮いてきている
  • タイルに割れている箇所がある
  • タイルが落下している箇所がある

外壁メンテナンスをしないと発生するリスクとは?

外壁メンテナンスにはある程度の費用がかかりますが、放置しておくと、さまざまなリスクが発生します。外壁だけの問題だけでなく、内装にまで被害がおよんでしまう場合があるので、注意が必要です。外壁メンテナンスをしないと起こるリスクは、大きくわけて3つあります。

外壁の見た目が悪くなる

日差しの影響で外壁が色あせてしまうと、建物の印象も悪くなってしまいます。また、塗装が剥がれてしまうこともあり、見た目が美しくありません。劣化した外壁を放置しておくと、近隣からの評価も下がってしまう可能性があります。「部屋は心を映し出す鏡」といわれるように、外壁の見た目が悪いと、周囲からの印象もよくありません。

雨漏りが発生しやすくなる

外壁の役割は、日光や雨から建物を守ることです。外壁が劣化すると防水性が失われていき、雨漏りがしやすくなります。外壁だけでなく、コーキングの劣化により雨が侵入しやすくなっていることもあるため、定期的なメンテナンスが必要なのです。

修理費用が高額になる

外壁のメンテナンスをしないと、日光や雨風からのダメージを受けやすくなります。目立った雨漏りなどがなくても、少しずつ建物の強度が失われていく可能性があるのです。たとえば、以下のような二次被害が挙げられます。

  • 断熱材や木材の腐食
  • 水分を吸ってカビが発生しやすくなる
  • シロアリが侵入しやすくなる

木材の腐食やシロアリ被害が進行してしまうと、内装リフォームでは解決できず、最悪の場合は建て替えになってしまうこともあるため、注意しましょう。

まとめ

今回は、外壁メンテナンスの必要性や費用相場について解説しました。どんな外壁であっても、メンテナンスが不要ということはなく、定期的にチェックすることが大切です。大切な建物や家具などを守るためにも、当記事を参考にしてみてください。

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